トマムアイスヴィレッジの物語
トマムアイスヴィレッジの物語
日本最北のリゾートであり、きっと日本一寒いリゾートがトマム。2010年は、-30℃を3日連続記録するという、脅威の土地(笑)。
「寒さ」は常にネガティブなものであり、やっかいものとして日常にある。トマムも元々は「寒さ」はやっかいな代物として、どうお客様に暖かく過ごしてもらうかを考えていた時代もあったようだ。
しかし、「寒さ」は人類に火を与え、生きる工夫をさせる1つのきっかけだったようにトマムも「寒さ」を1つの魅力として「アイスヴィレッジ」を作った。アイスヴィレッジは十数年前、1つのかまくらからスタートしている。スタッフの遊びで、かまくらでお鍋をしたり、お酒を飲んだりしたことがお客様に伝わり、口コミで遊びにくるお客様に対応していたことがきっかけだと聞いた。
その後、かまくらでは、長期間遊べない(耐久性が低い)ことから、東海大学の粉川教授が研究していた「アイスシェル」という建築工法を使用した「アイスドーム」の共同研究をはじめ、複数のドームを使って氷のグラスでお酒を楽しむバーやグラス作りの工房、今では氷のホテルや教会、レストランと進化を続けて来た。それらは、「寒さ」をどう楽しんでもらうか、「寒い」ことがくれる様々な感動をどう体験してもらうかというところに尽きる。
「さむーーーーーい。けど超キレイ!」
「氷でこんな彫刻が作れるんだね」
「........(無言で氷のグラスを作るカップル)」
「雪玉ができなーい」
「空がキラキラしてるよ。」
「雪の結晶が見える、ほんとにお花みたいな形してる」
「シャボン玉が凍った!」
「イスが氷で出来てるよー」
「手で氷を触っても溶けないけど、ほんとに氷ですか?」
「鼻で息を吸うと、鼻毛同士がくっつく感じがする」
「肌がぴりぴりするよ」
こんな発見を聞くと嬉しくなる。「寒さ」はたくさんの発見を提供してくれる素晴らしいフィールド。日本最北、日本で一番寒いリゾートとしては、この「寒さ」がくれる恩恵を大事に、またその素晴らしさをたくさんの人に伝えていきたいと思う。
冬が近づいてくると、ニュースキャスターやご近所では「いやー寒くなって来ましたねー。辛いですねー。」「雪が降って来ましたねー。大変ですねー。」とネガティブな発言を繰り返す。これは良くない!北海道に住む私たちこそ、「寒さ」を楽しみ、雪を楽しみ上手に付き合うことが大事だと思うから。といいつつも、春が近づくとウキウキするのは、動物としての本能。仕方ない。
(星野リゾート トマム 広報)
アイスヴィレッジの情報は…星野リゾート トマム のHPで